ガーデニングワールドカップフラワーショー 2013 in JAPAN
ショーガーデン部門 - 施工担当
最優秀作品賞(農林水産大臣賞)金賞 受賞
技能と才能を発揮して頂いた下記の皆様に心から感謝申し上げます。(順不同)
高木(シラカシ)を位置と方向を確認しながら据えているところです。
今回使用した高木は高さ4.5mのシラカシ3本、高さ3.5mのタイサンボク2本で、全て福岡から陸送してきました。
直径約3mのパーゴラ(東屋)が入り、床下収納を製作しているところです。
この中に照明や音響など電気関係のコントローラーの全てが収められます。
パーゴラの床面は元々の地面から80cmの高さがあり、デザイナーはこのパーゴラから眺める白い花に強いこだわりを持っていました。
歩道に沿ってサビ加工された柱を設置しています。
長いものは高さが4mもあることから、安全性確保のため基礎部分の固定を慎重に行っています。
黒いものは防水シートが貼られた池になります。
この柱と先に設置した歩道は自然なサビの風合いをを出すため、8kgもの食塩を使用しました。
パーゴラに花の蕾をイメージしたパーゴラを設置しているとこです。
高さが3mのシェイドを安全に固定するため基礎部分の施工を慎重に行いました。
パーゴラの周囲は植栽に備えて土も入りました。
池の斜面にある石は全て自社の石山から運んできた自然石で、その形を活かしながら一個ずつ手作業で積み上げたものです。
池の中に仕込んだ噴水や照明(水中ライト、ストリップライト)の調整を行っています。これで夜の鑑賞が更に美しくなりました。
写真は池の中に仕込んだ噴水や照明(水中ライト、ストリップライト)の調整を行っているところです。
植栽がどんどん進んでいます。
日本では室内鑑賞用としてお馴染みの観葉植物ばかりですが、量販店で目にするものよりも大きく、フレッシュなものを揃えました。
・入口両サイド:シマオオタニワタリ
・枕木の内側:モンステラ・デリシオーサ
・柱の足元:クッカバラ
・枕木の左側:スパティフィラム(白)
デザイナーがこだわった白いデンドロビウム80鉢がパーゴラの前に整然と並びました。
シンガポールから輸入したこの花は、日本でよく目にする蘭とは異なり、小ぶりで可憐な花を付けています。
デザイナー曰く、この花の色は「Masako White」と呼ばれ、皇太子徳仁親王妃雅子さまをイメージして付けられたそうです。
植栽が終わった後、ホタルの様に光るLEDライト数十個を仕込みました。
台風が多い年となり、この日は安全対策を講じ、作業は中断することとなりました。
準備期間に接近した台風は、シダ類の半数以上を風で枯れさせてるなど悩みの尽きない施工となりましたが、植栽を終えた植物たちにとっては恵みとなる雨となったようです。
期限の1日前に完成しました!
日没後の写真しかありませんが、平和と少女をモチーフにした彫刻と噴水がライトアップされています。
僅かな光を受けて浮かび上がっているスパティフィラム(白)も印象的です。
緑と白のコントラストが美しい庭になりました。
施工範囲外の後方に植えられていた高木とも一体化しています。
一般公開で来場されたお客様はパーゴラのソファーに腰掛け、笑顔で記念撮影をされていました。